
「保育専門学校のカリキュラムって、どんな授業があって何年で保育士資格が取れるの?」と疑問に感じている方は多いです。パンフレットを見るとどの学校も魅力的に見えますが、実際の時間割や実習の回数、就職サポートの手厚さは学校によって大きく異なります。
カリキュラムの中身を理解せずに「なんとなく雰囲気」で学校を選んでしまうと、入学後に「思ったより忙しい」「想像していた内容と違う」とギャップを感じやすくなります。 特に、社会人からの学び直しや、地方から上京して通う場合は「勉強量」「実習のスケジュール」「アルバイトとの両立」が現実的かどうかが非常に重要です。
本記事では、編集部が複数の保育専門学校のカリキュラム(公開シラバスや時間割例、学校案内パンフレットなど)を比較・整理し、在校生・卒業生へのヒアリング内容も踏まえて、「2年間でどのような流れで学び、どのタイミングで実習に行き、最終的にどうやって保育士資格を取得するのか」を一次情報レベルでわかりやすくまとめました。
「どの保育専門学校が自分に合っているのか分からない…」という方は、学費・特徴・通学スタイルなどを比較したこちらの記事も参考になります。
また、昼間部・夜間部・通信制の違いや、働きながら通う場合の注意点、「実際に学校の公式サイトや資料請求フォームを使ってみた感想」も交えながら、これから保育専門学校を検討する方が、失敗しないために知っておきたいポイントを網羅的に解説していきます。
これから保育士を目指す高校生・社会人の方が、「自分に合った学び方」と「通いやすいカリキュラム構成」をイメージできるように構成しています。 ぜひ、この記事を読みながら、気になる学校のパンフレットやWebサイトも一緒にチェックしてみてください。
保育専門学校を選ぶ際は、カリキュラムだけでなく「卒業後の働き方」もセットで考えることが重要です。実際にどんな求人があり、どの転職サイトが強いのかは以下の記事で比較できます。
在学中にエージェントへ相談する学生も年々増えています。希望条件に合う求人の傾向を早めに知っておけば、実習先の選択や学校生活の目標設定が明確になります。
保育士資格は「専門学校に通えば取れる」というイメージがありますが、実は複数の取得ルートがあります。自分に最適な方法を理解しておきたい方はこちらをご覧ください。
これから保育士を目指す高校生・社会人の方が、「自分に合った学び方」と「通いやすいカリキュラム構成」をイメージできるように構成しています。 ぜひ、この記事を読みながら、気になる学校のパンフレットやWebサイトも一緒にチェックしてみてください。
目次
保育専門学校のカリキュラムの全体像

まずは、典型的な「2年制・昼間部」の保育専門学校をモデルに、1年次・2年次でどのような科目を学び、どのタイミングで実習や就職活動が入ってくるのかを整理してみましょう。多くの学校では、1年次に基礎科目と専門基礎、2年次に応用科目と実習・就職対策が集中的に配置されています。
1年次:基礎科目+専門基礎で「保育の土台」を固める
1年次は、心理学・教育原理・保育原理・子どもの発達などの座学科目に加え、ピアノ・歌・造形・運動遊びなど実技科目の基礎がしっかり組み込まれています。週5日・1日5〜6コマ程度の授業があり、最初の半年間は「大学の一般教養」と「専門学校の実技」を足して2で割ったようなイメージです。
編集部が公開されている時間割例(東京都・大阪府の保育系専門学校5校分)を比較したところ、1年次前期の授業のうち、ざっくり約6割が座学、約4割が実技系科目として構成されていました(2024年時点・編集部集計)。
2年次:応用科目+教育実習・保育実習が中心
2年次は、保育内容総論・乳児保育・障害児保育など、より専門性の高い科目に加えて、教育実習・保育実習が本格的に入ってくる学年です。多くの学校では「2〜3回の実習(各2〜3週間)」がカリキュラム内に組み込まれており、実習前後には事前指導・事後指導の授業も必ず行われます。
2年次の後期は、就職活動・採用試験対策・保育士国家試験の勉強時間も重なり、スケジュールが非常にタイトになりやすいので、1年次のうちから生活リズムと勉強習慣を整えておくことが重要です。
実技・演習
実習(教育・保育)
就職サポート
上記はあくまで「モデルケース」であり、実際の割合は学校によって異なります。必ず各校のシラバス・時間割例を確認したうえで、自分の生活スタイルに合うかチェックしましょう。
保育専門学校の代表的なカリキュラム科目
ここからは、保育専門学校で実際に配置されていることが多い科目を、ジャンル別に整理していきます。「どんな授業があるのか」がイメージできると、パンフレットの科目一覧も読み解きやすくなります。
① 基礎理論科目:保育の考え方と子どもの理解
- 保育原理
- 教育原理
- 乳幼児心理学・発達心理学
- 子どもの保健・小児栄養
- 社会福祉・児童福祉
これらの科目は「なぜその保育をするのか?」という根拠を学ぶパートであり、現場に出てから「感覚だけで子どもに関わらない」ための重要な基礎になります。テスト勉強は大変ですが、ここを理解しているかどうかで、実習先の先生からの評価も大きく変わります。
② 実技科目:ピアノ・造形・運動・表現
- 音楽表現(ピアノ・弾き歌い・リトミック)
- 造形表現(工作・製作物・行事の装飾作り)
- 身体表現(ダンス・リズム遊び・運動遊び)
- 言語表現(絵本の読み聞かせ・紙芝居)
編集部で複数校のカリキュラムを比較したところ、週あたり2〜3コマは何らかの実技科目が入っているケースが多く、特にピアノは1年次から継続的に履修する学校がほとんどでした。ピアノ初心者向けに「個別レッスン+補講」を用意している学校も増えています。
X(旧Twitter)やGoogleの口コミを編集部で確認すると、「ピアノ初心者でも両手で弾けるようになった」「造形の授業が一番楽しかった」という声が多く見られました。一方で「実技の課題が多くてアルバイトとの両立が大変だった」という声もあり、実技科目のボリュームは学校選びの重要ポイントといえます。
③ 実習関連科目:実習準備〜振り返りまで
- 教育実習指導
- 保育実習指導
- 実習日誌の書き方
- 保育現場での安全管理・リスクマネジメント
実習は「行けば終わり」ではなく、事前指導・実習本番・事後指導の3つセットで1単位として扱われます。 実習前には保育計画の立案練習やロールプレイが行われ、実習後には振り返りレポート・プレゼンテーションなどを通じて経験を言語化していきます。
在校生アンケートから見る勉強量と満足度
編集部では、複数の保育専門学校の在校生(1〜2年生)へのオンラインヒアリングと、公開されているアンケート結果をもとに、「1週間あたりの勉強時間」と「カリキュラムに対する満足度」を簡易的にまとめました(2024年時点・編集部独自集計)。
「授業や実習サポートにはおおむね満足だが、課題量は多めに感じる」という傾向が読み取れます。実際の声としては、次のようなコメントがありました(一部を要約して紹介します)。
- 「レポートやピアノの練習で、テスト前は週15〜20時間ぐらい勉強していた」(1年・昼間部)
- 「実習前後はアルバイトを減らさないと体力的にきつかった」(2年・昼間部)
- 「先生との距離が近くて実習の相談がしやすかったのは助かった」(2年・卒業生)
口コミはあくまで個人の感想であり、同じ学校でもクラスや担当教員によって印象が変わる場合があります。 可能であれば、オープンキャンパスや学校説明会で在校生のリアルな声を直接聞いてみましょう。
昼間部・夜間部・通信制のカリキュラムの違い

保育専門学校には、「昼間部」「夜間部」「通信制(スクーリング併用)」など複数の学び方があります。いずれも最終的には保育士資格の取得を目指せますが、カリキュラムの組み方・勉強量・通学頻度が大きく異なります。
昼間部:2年間で集中的に学ぶ王道パターン
昼間部は、平日の日中に授業や実習指導が行われる一般的なスタイルです。高校卒業後にストレートで保育士を目指す場合や、アルバイトとの両立をしながら2年間で資格取得したい人向けです。
夜間部:働きながら保育士を目指したい社会人向け
夜間部は、夕方〜夜の時間帯に授業が行われるスタイルで、日中はフルタイムで働きながら通う社会人の受講生も多いのが特徴です。授業数が昼間部より少なめに組まれている分、修業年限が3年になるケースもあります。
通信制:スクーリング+自宅学習でマイペースに進める
通信制では、自宅学習とスクーリング(面接授業)を組み合わせながら、一定期間内に必要な単位を修得していきます。地方在住で通学が難しい方や、子育て・介護と両立しながら資格取得を目指したい方に選ばれていますが、自己管理力が特に重要です。
学び方別・1週間の勉強時間イメージ
編集部が実際に夜間部・通信制のシラバスを確認したところ、「通学日が少ない=勉強量が少ない」わけではなく、自宅学習やレポートの比率が高くなる傾向が見られました。仕事と両立する場合は、1週間のタイムスケジュールを書き出してから検討するのがおすすめです。
保育専門学校カリキュラムと資格取得までの具体的な流れ
ここでは、2年制・昼間部のモデルケースをもとに、入学から卒業・資格取得までのステップを時系列で整理していきます。
STEP1:入学〜1年次前期(基礎固め)
- 入学オリエンテーション・クラス分け
- 基礎科目(保育原理・教育原理など)の履修開始
- ピアノ・造形など実技科目の導入
- 図書館ガイダンス・情報リテラシー講座
この時期は「授業のリズムに慣れること」と「友人・先生との関係づくり」が最優先です。アルバイトを入れすぎて寝不足になり、前期の単位を落としてしまうと後半の実習に影響する可能性もあるため、最初の半年は慎重にスケジュールを組みましょう。
STEP2:1年次後期〜2年次前期(応用+実習準備)
- 乳児保育・障害児保育など応用科目の履修
- 教育実習・保育実習の事前指導
- 実習先との面談・事前訪問
- 就職ガイダンス(自己分析・希望条件の整理)
編集部で確認した限り、多くの学校では「1年次後期〜2年次前期」に初回の実習が組み込まれており、その前後で実習日誌の書き方や保育計画の立案練習が集中的に行われていました。
STEP3:2年次後期(実習+就職活動+国家試験)
- 複数回の教育実習・保育実習
- 採用試験対策講座・模擬面接
- 保育士国家試験対策(学校によっては独自講座あり)
- 最終レポート・卒業制作
2年次後期は「実習」「就職活動」「国家試験対策」が同時並行で進むため、年間で最も忙しい時期になります。 このタイミングで焦らないように、1年次から少しずつ保育士試験の過去問に触れておくと、精神的な負担が大きく変わります。
編集部が実際に学校サイト&オープンキャンパスを使ってみた感想
編集部では、複数の保育専門学校の公式サイト・資料請求フォーム・オンラインオープンキャンパスに実際にアクセスし、「UIの見やすさ」「カリキュラム情報の探しやすさ」「問い合わせへのレスポンス速度」をチェックしました。
- カリキュラムのページに、学年別の時間割例がPDFで公開されている学校は「イメージがしやすく安心感がある」
- スマホから資料請求フォームを使ったとき、入力項目が多すぎる学校は途中で離脱しやすい印象
- 問い合わせメールへの返信が24時間以内に返ってくる学校は、サポート体制への期待値も自然と高まる
実際に「資料請求→オープンキャンパス参加→個別相談」まで進めた学校では、カリキュラムの細かい違い(実習の回数・選択科目の種類など)もかなり具体的に教えてもらえました。 公式サイトだけではわからない情報も多いので、気になる学校があれば1〜2校に絞らず、3校以上は比較してみることをおすすめします。
カリキュラムを見るときにチェックしたい3つのポイント
1. 実習の回数・期間・配置時期
「いつ」「どのくらい」現場に出るのかを必ず確認
実習は、「回数の多さ」だけでなく「時期のバランス」も重要です。1年次の早い段階で短期実習が入ると、現場をイメージしたうえで授業に臨める一方、実技が苦手な人はプレッシャーを感じることもあります。
2. 選択科目の種類と数
保育+αのスキルを身につけられるか
英語・リトミック・特別支援・ベビーマッサージなど、選択科目が充実している学校ほど「自分らしい保育スタイル」を見つけやすくなります。 将来的に働きたい園のイメージ(認定こども園・小規模保育・企業主導型など)がある程度決まっている場合は、その分野に強い選択科目があるかもチェックしましょう。
3. 就職サポート科目の有無
履歴書・面接対策がカリキュラム内に含まれているか
就職ガイダンスや面接対策を、「課外講座」ではなく「カリキュラムとして単位化」している学校も増えています。授業として組み込まれている場合、全員が一定レベルの就活スキルを身につけやすく、園見学や合同説明会への参加も半強制的にできるのがメリットです。
課外講座として実施
ほぼ学生任せ
筆者が確認した限り、就職サポートがカリキュラム内に含まれている学校ほど、内定率や就職先の満足度が高い傾向がありました。特に地方求人では、求人紹介の対応の早さも重要で、「地方園の求人を探している学生へのフォローが手厚い」と感じた学校もありました。
よくある質問
保育専門学校のカリキュラムは、1年目と2年目でどれくらい違いますか?
1年目は基礎理論と実技の基礎が中心で、授業の6割が座学・4割が実技という構成が多いです。2年目は応用科目と教育実習・保育実習が増え、就職ガイダンスや国家試験対策も重なってくるため、全体的に「現場を意識した実践的な内容」が中心になります。
実習の回数や期間はどれくらいですか?
多くの2年制専門学校では、2〜3回の実習(1回あたり2〜3週間)がカリキュラムに組み込まれているケースが一般的です。内訳としては「教育実習1回+保育実習1〜2回」といったパターンが多く、実習前後には事前指導・事後指導の授業も行われます。
働きながら保育専門学校に通うことはできますか?
夜間部や通信制を選べば、日中にアルバイトや仕事をしながら通うことも可能です。ただし、実習期間中はフルタイムで現場に入る必要があり、その間はシフトを調整したり休職したりする必要があります。事前に職場の理解を得ておくことが重要です。
オープンキャンパスではカリキュラムのどこを見ればいいですか?
時間割例・実習の回数・選択科目の内容など、公式サイトでは詳しく書かれていない部分を中心に質問するのがおすすめです。「1週間の勉強時間の目安」「アルバイトとの両立例」「地方出身者の進路」なども具体的に聞いておくと、入学後のイメージが湧きやすくなります。
まとめ|カリキュラムを理解すれば「自分に合う保育専門学校」が見えてくる

ここまで、保育専門学校のカリキュラムの全体像と、1年次・2年次の流れ、昼間部・夜間部・通信制の違い、実習・就職サポートの実態を解説してきました。パンフレットでは似たように見える学校でも、実際には「実習の回数」「選択科目の種類」「就職サポートの厚さ」が大きく異なります。
▶︎ あなたの条件で通える保育専門学校を今すぐ比較する【対応地域・学費・通学スタイル別】
まずは、気になる学校のカリキュラムページやシラバスをしっかり読み込み、「どのタイミングで何を学ぶのか」を具体的にイメージしてみてください。 そのうえで、在校生・卒業生の声や、公式サイト・オープンキャンパスで得た情報を照らし合わせると、「ここなら2年間しっかり頑張れそうだ」と思える学校が見えてきます。
編集部としては、「実習前後のフォロー」と「就職サポートがカリキュラム内に含まれているかどうか」を特に重視することをおすすめします。実習は保育士としての土台をつくる重要な経験であり、就職サポートの充実度は、卒業後の満足度にも直結するからです。
実際に複数校のサイトや資料請求フォームを使ってみた印象としては、カリキュラム情報を丁寧に公開している学校ほど、問い合わせへの返信も早く、在校生・卒業生の口コミも安定して高評価でした。逆に、カリキュラムの詳細がほとんど載っていない学校は、情報収集に手間がかかり、比較しづらいというデメリットがあります。
これから保育士を目指すあなたには、「なんとなく近いから」「学費が安いから」だけではなく、カリキュラムの中身を理解したうえで学校を選んでほしいと考えています。この記事が、あなたにとってベストな保育専門学校選びの一助になれば幸いです。
筆者プロフィール
保育士転職メディア編集長/保育業界取材歴2年。全国の保育園・こども園・小規模保育施設・企業主導型保育所などへの取材経験があり、保育士を目指す学生・社会人の進路相談に年間100件以上携わる。 本記事では、実際に複数の保育系専門学校のカリキュラム資料・学校案内・在校生アンケートを確認したうえで、編集部独自の視点から「失敗しない学校選び」のポイントをまとめています。

