
「面談で何を聞けばいいのか分からない」「聞きたいことはあるのに、うまく言葉にできない」――保育士の転職では、ここでつまずく方がとても多いです。
求人票は魅力的に見えても、実際の現場は人員配置・残業・持ち帰り・行事の負担・園長の方針などで大きく変わります。つまり、面談は「合否の場」だけではなく、あなたが“後悔しない園かどうか”を見抜く場でもあります。
本記事は、保育士 転職 面談で失敗しないために、事前準備の型・聞くべき質問テンプレ・逆質問の言い換え例・面談後の評価シートまでをそのまま使える形でまとめました。筆者は実際に転職経験者へヒアリングを行い、さらに転職サービスの登録〜面談調整の流れも確認したうえで、「本当に差が出たポイント」だけに絞って解説します。
筆者が確認した限り、面談で失敗する人の多くは「話し方」ではなく、面談前に“確認したい項目”が整理できていないことが原因でした。テンプレ化すれば、面談の質は一気に上がります。
目次
まず結論|保育士転職の面談は「見抜く質問」と「通す準備」で9割決まる
保育士の面談で後悔が起きるのは、「雰囲気が良さそう」で決めてしまうからです。面談でやるべきことは2つだけ。
① ブラック要素(持ち帰り・人員不足・離職)を見抜く質問と、② 希望条件を“通る形”に整えて伝える準備です。
面談前に準備すべき情報|これだけで「質問の質」が上がる
準備①:希望条件を「優先順位」で言語化する
面談で条件が通らない人ほど、希望が“全部ほしい”状態になっています。おすすめは、希望を3段階に分けることです。
- 絶対条件:これが崩れると辞める(例:持ち帰りゼロに近い/休みの取りやすさ)
- 優先条件:できれば叶えたい(例:賞与/住宅手当/ICT化)
- 希望条件:あれば嬉しい(例:行事少なめ/休憩が取れる)
準備②:職務経歴を「数字と役割」で整理する
保育士の面談では、資格よりも「現場で何を任されてきたか」が見られます。例えば「担任経験あり」より、0歳担任/行事リーダー/保護者対応の頻度/加配経験まで言えると評価が上がります。
準備③:面談で聞く質問を「4カテゴリ」に分けて用意
質問は闇雲に増やすより、“聞くべきテーマ”を固定したほうが、見抜きやすくなります。
面談で「残業ありますか?」だけを聞くと、ほぼ確実に「少ないです」と返ってきます。“数字と運用”で聞くのが鉄則です。
保育士 面談 質問テンプレ|聞くべき質問(そのまま使える)
カテゴリ①:残業・持ち帰り(労務)を見抜く質問
- 「直近1ヶ月の平均残業時間は、月何時間ですか?」
- 「持ち帰りが発生する業務は“何”で、園として禁止ルールはありますか?」
- 「休憩は“別室で何分”取れていますか?取れない日は週何回ですか?」
カテゴリ②:人員配置・離職(現場の詰まり)を見抜く質問
- 「クラス配置は基準+何名ですか?加配が必要な場合の対応は?」
- 「昨年度の退職者は何名で、理由の傾向はありますか?」
- 「急な欠員が出たとき、ヘルプは来ますか?誰が入りますか?」
カテゴリ③:保育方針・行事(価値観のミスマッチ)を防ぐ質問
- 「行事は年何回で、準備はいつから・誰が主担当ですか?」
- 「保育の裁量はどこまでありますか?日案・週案の自由度は?」
- 「保護者対応で困ったときの、園としての方針はありますか?」
カテゴリ④:評価・給与(あとで揉めやすい)を防ぐ質問
- 「昇給・評価は何を基準に決まりますか?評価面談は年何回ですか?」
- 「賞与は基本給×何ヶ月が目安で、直近実績はどうですか?」
- 「主任・リーダーの打診は何年目からで、手当はいくらですか?」
質問は「ありますか?」ではなく、“数字・運用・頻度”で聞くと、回答のブレが減ります。例:月何時間/週何回/誰が担当/いつから。
逆質問テンプレ|印象を上げつつ「地雷」を炙り出す
逆質問は“熱意アピール”と思われがちですが、本質は入職後のズレを減らす確認です。言い換えテンプレを置いておきます。
逆質問①:教育・フォロー体制
「入職後、最初の1〜3ヶ月で期待される役割と、慣れるまでのフォロー体制を教えてください。」
逆質問②:チームの空気(人間関係)
「職員間で意見が分かれたとき、どのようにすり合わせていますか?」
逆質問③:改善姿勢(ICT・業務効率)
「業務負担を減らすために、今取り組んでいる改善があれば教えてください。」
実際に利用者へヒアリングして分かったリアルな声
ここでは、SNS(X)やGoogle口コミを筆者が実際に確認し、複数投稿・複数レビューに共通する傾向のみを要約して紹介します(個人が特定されない形に加工)。
面談で残業の“月時間”まで聞いたら、園の説明が具体的で安心できた
出典:X(閲覧日:2025-12-14)※筆者がX上の複数投稿を確認し、同趣旨が繰り返し言及されていた内容を要約
見学で職員の動きを見て、求人票と違うと気づけた
出典:X(閲覧日:2025-12-14)※筆者がGoogle口コミの複数レビューを確認し、共通パターンとして多かった内容を要約
逆質問でフォロー体制を聞いたら、入職後のイメージが一気に固まった
出典:X(閲覧日:2025-12-14)※筆者がX上の複数投稿を確認し、同系統の投稿が多かった内容を要約
「忙しそうだと思いつつ質問せずに入職し、持ち帰り業務の多さに後悔した」
出典:Google口コミ(閲覧日:2025-12-14)※筆者が複数レビューを確認し、共通して見られた失敗パターンを要約
XやGoogle口コミは投稿者・地域・園によって内容が大きく偏ることがあります。上の声は「全体の代表」ではなく、筆者が確認した範囲で多かった傾向として扱い、最終判断は面談・見学の一次確認で行ってください。
筆者が実際にやっている「面談後の評価シート」テンプレ
筆者自身、転職サービスを使って面談調整をした際、最も効果があったのが“面談直後にメモを残す”ことでした。1日経つと、園の印象は驚くほど曖昧になります。
- 残業・持ち帰りの具体性:数字で回答があったか
- 人員配置の説明:欠員時の運用まで語れたか
- 園長・主任の温度感:質問に誠実に答えたか
- 違和感メモ:言いにくい空気/曖昧な返答
転職サービスの使い分けと登録方法(面談調整をラクにする)
面談で失敗しない人ほど、1社だけで進めません。理由はシンプルで、担当者の質・求人の偏り・面談日程の取りやすさがサービスごとに違うからです。
登録の流れ(転職サイト型:共通)
- 公式サイトから無料登録(氏名・連絡先・保有資格)
- 希望条件を入力(勤務地・雇用形態・給与・残業許容)
- 求人検索→気になる園を保存
- 応募→面談日程の調整
特に日程調整・条件交渉を代行してほしい方は、内定率が高い保育士転職エージェントTOP7から選ぶと、面談前後の負担を減らしやすくなります。
登録の流れ(エージェント型:共通)
- 無料登録後、担当者から連絡
- 条件ヒアリング(電話/オンライン)
- 求人提案→比較→応募
- 面談調整・条件交渉・内定後フォロー
筆者の実使用メモ(UI/対応)
筆者が確認した範囲では、エージェント型は日程調整が早く、面談前に「園ごとの注意点」を教えてくれるケースが多い一方、転職サイト型は自分のペースで求人を見られるのが強みでした。状況により併用が最も効率的です。
よくある質問
面談で「聞きすぎ」は印象が悪くなりますか?
悪くなりません。むしろ数字・運用・頻度で確認する質問は、入職後のミスマッチを防ぐために自然です。
残業の質問はどう聞けば角が立ちませんか?
「残業ありますか?」ではなく、「直近1ヶ月の平均残業は月何時間ですか?」のように事実確認にすると角が立ちにくいです。
登録は無料ですか?
はい。登録・相談・求人紹介・面談調整まで、費用は一切かかりません。
まとめ|面談テンプレを持てば、転職の失敗率は下げられる
保育士の転職は、スキル不足で失敗するよりも、「聞くべきことを聞けずに入職してしまう」ことで後悔するケースが圧倒的に多いです。面談は“評価される場”であると同時に、あなたが園を見極める最大のチャンスでもあります。
本記事で紹介したテンプレは、①希望条件の優先順位、②数字と運用で聞く質問、③逆質問の言い換え、④面談後の評価シートという4点に集約されます。これを用意するだけで、面談の情報密度が上がり、「条件は良いのに、なぜかつらい園」を避けやすくなります。
最後に、面談を成功させる最短ルートは、比較しながら進めることです。1園・1社だけで決めると判断材料が不足します。複数の求人と面談を並行し、納得できる園を選んでください。

監修者:桜井 悠斗
保育業界専門アナリスト/キャリア監修者。保育士転職領域に精通し、求人選定・労務環境分析・キャリア形成支援を専門とする。保育士の離職要因・転職成功率のデータ分析を中心に、一次情報にもとづく信頼性の高い監修を行っている。 監修者情報を見る

